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矯正治療とは

 
歯科矯正治療とは八重歯、乱杭歯、受け口、出っ歯などの悪い歯並び(不正咬合)を治し、上下の歯のかみ合わせを良くして食べ物を良く噛めるようにすることを目的としています。
歯並びやかみ合わせがよくなることにより,むし歯や歯周病になりにくくなる効果もあります。
また口もとの形が良くなり、笑顔がきれいになるなどの審美的な効果もあります。欧米では歯並びが悪いことが社会的評価につながるため、矯正治療を受ける人が多いのです。

治療開始時期、期間

 
治療開始の最適な時期についてはそれぞれの患者様で違います。
上顎と下顎の位置に問題がある場合や(受け口やひどい出っ歯など)あごの幅が極端に狭い場合には、就学前や小学校の低学年から始める場合もあります。
上下の顎の位置関係には問題がなく歯並びのみが悪い場合には、永久歯がはえ揃う小学校高学年から中学生頃に始めるのが良いと考えております。
初診相談の際に早めに始めたほうが良いと判断した場合には精密検査をお勧めしています。
 
治療期間についてもかなり個人差があります。
永久歯がはえ揃ってから始める場合には歯を動かす期間が1~3年、動かした歯が戻らないようにする期間(保定期間)が最低2年は必要になります。乳歯がまだ残っている時期から開始する場合にはさらに治療期間が長くなる場合が多いです。
治療が大変なのは歯を動かしている期間で、保定期間に入ればかなり楽になり通院の間隔も開いていきます。
検査後の診断時にその方のおおよその治療期間についてお知らせしております。

副作用について (日本矯正歯科学会ホームページより抜粋)

 
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
①最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
②歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

不正咬合の種類

 

いわゆる不正咬合の代表的なものをいくつかご紹介します。
叢生
(乱杭歯)
上顎前突
(出っ歯)
下顎前突
(受け口)
顎のずれ
開咬
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過蓋咬合
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